【読書感想】観想力ー空気はなぜ透明か
観想力 空気はなぜ透明か | 三谷 宏治 |本 | 通販 | Amazon
副題の「空気はなぜ透明か」というのを見てこの本はどんな内容だと思うだろうか。
私は何か哲学的な話をする本なのかなと思った。中身を読んだらゴリゴリのビジネス書でびっくりした。
2年くらい前に買って積んでいた本なのでなんで買ったか経緯はうるおぼえだ。多分何かのブログで参考資料として紹介されていて購入したと思う。
思ってたのと違う内容ではあったが、まあ外れというわけではなく良い本だったかな。
そもそも「観想力」とは何なのかというと、「物事を正しく見通す力」のことらしい。この本の造語かと思ったら一応「観想」という言葉自体はあるらしい。初めて知った。意味は大体同じ。
「物事を正しく見通す力」の名の通りにこの本の第一章の前半では「空気はなぜ透明か」や「東京はなぜマンハッタンに比べて高層化されておらず低層なのか」といった問題について、どのように考えるべきかという話をしている。
第一章の後半から最後の方までは具体的な会社名を挙げて、なぜ成功/失敗したのか、市場シェアをどのように獲得したのか減らしたのかという話をしている。ここから教訓を得ようという内容だ。
この本の発売年が2006年ということもあり、正直第一章の後半からの話は参考にはならないかもなーと思った。経営者ではないので実際どうかは分からない。
面白いなーと思ったのは第一章の前半。よくわからない問いについて考えるときの考え方。2つあって、例えば問いをAとすると、
1. Aである場合とA出ない場合の比較する
2. 本当にAなのか考える
1の考え方は「空気が透明なとき」と「空気が透明でないとき」を比較してなぜ透明なのかを考える。例えば透明じゃなかったらなにも見えなくて生きていけないよねとか。
2の考え方は「本当に空気が透明なのか」を考える。空気は気体だけど色がついて見える気体もあるよねとか。
これらを踏まえると「空気が透明に見えるように人間が進化した」みたいになる。
この考え方は参考になるというか面白いなと思った。
この考え方を得られただけでも買ってよかったかな。多分何かしらのセールで買ったと思うし。
以上